川崎競馬倶楽部ブログ川崎競馬の様々なシーンをお伝えします。 |
ビービーバーニングとイシノダンシング
京浜盃を振り返って②ザマローレル&イチモンジ
雲取賞での末脚再現とばかり大外迫りましたが4着という結果。

「前の三頭はとにかく強いね。心配していたゲートを五分に出られたのは収穫。道中の折り合いもついていた。最後の伸びからするとこの先距離延長されても対応できそうだね」と岩本洋調教師は上々の評価でレースを振り返った。
「まだ弱い面がある成長過程。疲れも出ているようだ。次は羽田盃と言いたいが様子を見てからになりそう。ササ針してひと息入れることも考えている」とクラシック参戦は微妙な状況です。
パドックでアクビをするくらいおっとりしている7枠12番イチモンジ。
1コーナーでは外にふくらんだ馬のさらに外を回るかたちになる不利を受けたなかの一頭です。
今回は中団からの競馬になって持ち前のスピード生かす場面なく11着でした。

「スタートで遅れてしまったからね。先に行きたい馬が後手を踏んでは自分のレースができなかったよね。1コーナーで受けた不利以前の話で残念としかいいようがない」と佐々木仁調教師。
次走はクラウンカップへ向かいます。
京浜盃を振り返って① ロイヤルボス

北海道2歳優駿ワンツーがそのまんま直線抜けてきました。
特にトップサバトンは右回りだと一変。
牡馬クラシックの舞台はすべて大井競馬場ですからうるさい存在になっていきそうですね。
マイクを向けられた御神本騎手が言っていた「クラシックはこの馬と一緒に!」というコメントが印象的です。
ただ残念なのは1コーナーで外に振られた馬が多いこと。
外々を回るかたちになった馬が何頭もいました。
展開のアヤといってしまえばそれまでですが、どの馬にも持っている力を思う存分発揮させてあげたいものです。
さあて、ここにフリオーソが入ってきたら、そして中央から東京ダービー目指して移籍してきたマンハッタンバーがどう食い込んでくるのか、楽しみは尽きません。
クラシック本番はこれからです!!
京浜盃でクラシックへの扉をあけた川崎馬たちのレースぶりを振り返っていきましょう。
まずはロイヤルボス。
全日本2歳優駿以来の実戦となりました。
プラス8キロ。
中団からの競馬となり直線伸びては来たものの及ばず8着でした。

「隣の馬がゲートを蹴って立て直そうとしたところでスタートが切られたんで後手を踏むかたちになったね。カーッとなっちゃうタイプだから厳しいレースに。それでも4コーナーまでの手応えは良かったと加藤騎手は言ってたが、直線入るとやはり休み明けの重い馬体が響いたね。ここを使ったことで馬体的にも変わってくるだろう」
と長谷川茂調教師。
前進あるのみといった感じで変わり身に期待したいですね。
次走は羽田盃を予定していましたが、オーナーサイドの希望もあり、様子次第ではクラウンカップに向かうことになりそうです。
ハイセイコー記念勝ち馬ということで2キロ余計に斤量背負うことになります。
カネショウマリノス大井へ転厩
山崎誠士ジョッキーの怪我
1レース 10番 山崎→坂井
4レース 5番 山崎→繁田
明日以降は騎乗できる見込みということです。
ブラックムーンの続々報
川崎競馬倶楽部として川崎の乙女たちの桜花賞を振り返るよりまず先にお伝えするのはいささか気が引けたりもしたんですが、「クラシックで一番人気馬が競走中止」という不測の事態に経過を伝えずにはいられなくなってしまいました。
(理解してくれた仲間達に感謝します)
さて、その後のブラックムーン。
今朝馬房をのぞいてみると右前脚を固定されて立ち上がって顔を出しています。しかしよく見ると右脚をつけずに3本脚状態。
ひとまず熱は下がったとのことで最悪の事態こそまぬがれましたがまだまだ油断はできません。
「スゴイよこの馬の精神力、生命力。片方の脚で器用に寝起きができるようになっている。このまま2、3ヶ月様子を見て移動できるようになったら牧場へ。競走馬としての復活はたぶん無理だろうが繁殖に上がることはできると思う」と柳田厩務員はブラックムーンの生命力の強さに感心していました。
真島騎手が早めに止めてくれたことで最悪の事態に至らなくて済んだこと。
競走中止後あまりのひどさに予後不良処分される瀬戸際だったこと。
それを考えれば繁殖入りできることは奇跡ですよね!
ロイヤルボス追い切りin大井
新たなる刺客
21日、池田孝厩舎に入厩したのはマンハッタンバー<写真提供:芹澤精一オーナー>

札幌での新馬戦(芝1800)では1:49:5。
ジャングルポケットが札幌3歳Sでマークしたレコードタイムをコンマ0秒更新する衝撃的デビュー戦を飾ったあの馬です。
「ダービー出走を目標に仕上げていくつもり。ダートが合うかどうか、約2ヶ月の間に馬体を立て直すことができるかなどの課題はあるが新馬戦をレコード勝ちしただけあって素質は非凡。なんとか賞金的にもぐりこんで出走に漕ぎ着けたいね」
と池田調教師。
羽田盃ぶっつけで登場する可能性もありそうです。
ご注目!
馬場見せ~京浜盃に向けて~
川崎からはアンパサンド、イチモンジ、コウノピロニール、ザマローレル、ドンテーラー、ロイヤルボスが出走予定です。
17日にはザマローレルが、21日にはアンパサンドが、そして明日にはロイヤルボスがレースの舞台となる大井競馬場へ運んで調整します。
(馬場見せと言います)
いよいよ明日は各々に本追い切りが行われますが、「わざわざ馬場見せをした!」となると本番に向けた並ならぬ意気込みが伝わってきますね。
ステップレースである雲取賞の勝ち馬ザマローレルは17日に大井で中間追いを敢行。
レースでは石崎駿騎手が騎乗予定ですが、この日の鞍上は山崎誠士騎手。
「時計は馬なりで77-64-50.5-37.5くらい。動きも良かったし、タイムはこれならかなり速いんじゃないかな。ホント予定通りに来すぎているくらい」と岩本調教師。
明日には小向で最終追い切り(山崎誠士騎手騎乗予定)が行われますがコメントからも順調度がうかがい知れます。
アンパサンドは8日に続いて21日も大井での調整。
ニューイヤーカップ(3着)後には短期放牧に出されていましたが2月23日に帰厩。以来毎週のようにバリバリ追われて心身共に逞しさを増しています。
21日の大井ではレースで騎乗する内田騎手を背に単走。
半マイルでは49秒という出色タイムで抜群の動きを披露しました。
実質この日が本追い切り。明日は小向馬場にて馬なりで最終調整を行う予定です。
全日本2歳優駿(7着)以来になるロイヤルボスは明日朝に大井で本追い切り。
気になる仕上がり具合と追い切りの様子は明日またリポートしますね。
レースでは加藤和博騎手が騎乗予定だそうです。
ブラックムーンの経過・・
川崎所属馬ではありませんが一番人気に推された牝馬クラシック戦線の有力馬であり心配されてる方も多いようです。
倶楽部の方にも問い合わせが来ましたのでその後の様子を取材してきました。
「とにかく大井に帰したいという一心で厩舎に戻ってきたんですが、すぐレントゲン検査をすると右ヒザがくの字に曲がるほど骨折した厳しい状態。今は経過を見守っている段階です。自分で寝起きができるようになれば牧場に移動して、せめて繁殖入りができるといんですが・・」
と柳田厩務員はガックリ肩を落としていました。
「蹄葉炎になってしまうケースもあり得る」(寺田師)という予断を許さない状態です。
金沢から移籍して東京2歳優駿牝馬で大外強襲する強い勝ち方をした逸材だけに奇跡が起きることを祈ります・・
関東地方公営競馬協議会 厩務員表彰

3月16日大井競馬場にて関東地方公営競馬協議会の平成18年度厩務員表彰授与式がありました。この表彰は昭和32年から行われており、南関東約1200名の厩務員の中から各場厩務員会の推薦を得て表彰されます。
この日は南関東4場から優良表彰者10名、功労表彰者4名が受賞しましたが川崎からは優良表彰者は鈴木章友厩務員(福島幸三郎厩舎)、功労表彰としては下モ内清志厩務員(長谷川三郎厩舎)が受賞しました。

優良表彰の鈴木章友厩務員

功労表彰の下モ内清志厩務員
・大井の受賞者

<優良表彰>佐藤明記厩務員 宇南山信二厩務員 仲野満洋厩務員
<功労表彰>眞鍋義一厩務員
・船橋の受賞者

<優良表彰>伊藤富男厩務員 實川福一厩務員 高田新一厩務員
<功労表彰>中ノ上力厩務員
・浦和の受賞者

<優良表彰>小池明雄厩務員 小瀧泉厩務員
<功労表彰>松本敏雄厩務員
桜花賞に出走する川崎馬リポート
いよいよ明日21日には第53回桜花賞が行われます。
川崎からはアグネスターフ、カネショウバナナ、シーベルリーフ、タガタメ、フエアリーローズの5頭が出走します。
クラシックの幕開けを飾る乙女たちの熱き闘い。浦和マイルが舞台です。
浦和11R ダ1600m (11頭)発走時間 16:30
第53回 桜花賞(G1) 3歳牝馬オープン
( )内は性齢、所属・騎手
1-1 アグネスターフ(牝3、川崎・町田直希)
2-2 マルノマンハッタン(牝3、浦和・石崎隆之)
3-3 パチョリ(牝3、船橋・内田博幸)
4-4 グランドカズマー(牝3、船橋・坂井英光)
5-5 タガタメ(牝3、川崎・山口竜一)
6-6 カネショウバナナ(牝3、川崎・今野忠成)
6-7 トミノクロカミ(牝3、大井・御神本訓史)
7-8 フェアリーローズ(牝3、川崎・藤江渉)
7-9 ブラックムーン(牝3、大井・真島大輔)
8-10 シーベルリーフ(牝3、川崎・山崎誠士)
8-11 エアショセット(牝3、船橋・左海誠二)
1枠1番アグネスターフ。
前走のアクアマリンフラワー賞で怒濤の追い込みを決めたように切れ脚が身上。
「弱かった体質も使うごとに丈夫になっている。輸送も気にしないようになっているね。何しろ終い一辺倒だから展開がカギ。仕上がりもいいしやることはやったので人事を尽くして天命を待つといった心境だね」と秋山調教師。
ここまで2回浦和を経験しているのは強味です。
5枠5番タガタメ
スピードを武器に道営から転入して四戦目。今回から武井厩舎に転厩しています。
「左回りだとどうも逃げられないみたいだね。左は不得意なのかな?」と武井調教師。
オーナーの希望でホッカイドウから山口竜一ジョッキーが騎乗しにやってきます。
6枠6番カネショウバナナ。
「神経質な面があってレース後半月くらいカイバ食いが落ちてしまった」(大尾厩務員)というのが少し心配ですが、前走もマイナス8キロで完勝しています。
輸送減りを考えて最終調整は軽めです。
7枠8番フェアリーローズ。
川崎で活躍し第三回エメラルドカップの優勝馬スターシービーが母という注目の一頭です。
母譲りの先行力で桜花賞の切符を手にしました。
「相手は揃っているし挑戦者のつもりでいるが力を出せるデキ」と大和田五郎調教師。
8枠10番シーベルリーフ。
「外枠をひいちゃいました・・」と尾上厩務員が嘆くように浦和マイルは外枠を不利とされていますが何のその! 「理想は先行。外枠でもゲート出次第ではいい位置付けて競馬をしたい」と佐々木仁調教師。
たとえ後方からの競馬になろうとも砂被っても怯むことない精神力でレースを捌いてほしいものです。
インパーフェクト中央移籍
皐月賞の出走権をかけた弥生賞では果敢な逃げを打ちましたが結果は13着。レース後にはビッグレッドファームに移動してリフレッシュ休養中ですが、そのまま中央へ移籍することになりました。