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川崎競馬倶楽部ブログ

川崎競馬の様々なシーンをお伝えします。

新馬戦が始まっています!

2010-07-07-Wed-11:49
6月18日の川崎開催5日目より、今年度の川崎の新馬戦が始まっています。

1Rの川崎新馬戦第一号の勝利馬は、ポンとゲートを出て、そのまま最後までしぶとくハナを譲らなかったヒカリエンド。

そして続く2Rは先行する2頭に多少置かれながらも、4コーナーでは大外から捲り上げ、直線では踊り出るように先頭に立ち後続を引き離したヴェガスが勝ち星を挙げました。

この新馬戦勝ちの2頭が所属する八木仁厩舎は、幸先のよいスタートを切ることができました。


後日厩舎へ伺い、この2頭の印象と今後についてのお話を聞いてきました。



八木仁調教師
「2頭とも出走前の状態は良かったし、直前の追い切りも2頭で併せていい動きをしていたね。追い切りのタイムも小向練習場の馬場が早いタイムが出るからといっても、この時期の2歳にしては破格のタイムだったからね。レースのメンバー的にみても、ヒカリエンドの方はひょっとして好勝負になるのでは、と思ったよ。実際蓋をあけてみると、距離的にもヒカリエンドは逃げ切って勝ったのはいいとして、2歳馬らしからぬレースをしたのはヴェガスだった。あの距離で2,3頭分外に回る競馬をして、2着にはなるかな、と思ったが、まさか勝つとはね…。今後ヒカリエンドは少しお休みして、ヴェガスは2歳特選のレースに出走させて状態が良ければ新潟競馬場でのダリア賞で JRA挑戦、という風に考えているよ。両2歳馬にはこれから徐々に距離経験を積ませていって、今後のことを考えて中団から差す競馬というものを覚えていってもらいたいね。」

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ヒカリエンド担当 白木厩務員
「やはり若い馬なので、物見をしたりちょっとしたいたずらをしたりするようなところはごく普通の2歳馬といった感じだったけれど、ビクビクしたりするようなところはない、大人しくて扱いやすい馬だね。本当はそこまで早くデビューさせるつもりはなかったんだけど、調教や能力試験を順調にこなしていったよ。でも初めての調教やレースで、きっと馬にとってはいろいろなことを詰め込まれて負担があるはずなのに、そういうところを見せずに気を使っているように見えるね。人を乗せて馬場に入ると真面目に一生懸命走ってくるけど、洗い場に連れて行くと『ハァ』ってため息をついて動かなくなっちゃうような馬なんだよ(笑)。今回は一旦ひと息入れる予定だし、今後も順調に、そして丈夫な馬に成長していって欲しいね。」

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ヴェガス担当 酒井厩務員
「新馬戦はまぐれで勝っちゃったね(笑)。でも調教師から初めてヴェガスの写真を見せてもらった時、自分が担当するとは思ってなかったんだけど『いい馬だなぁ』という印象だった。それから実際ヴェガスが厩舎に来てからは他の馬の担当だったのを変わってこの馬の担当になったんだよ。2歳だから、やっぱりまだまだやんちゃな子供。すぐカーッとなるから、調教の後に青草をあげても落ち着くまではすぐには食べないし、また、他の馬が見えなくなると寂しくて鳴いちゃうようなところもあるしね。でも、いい体をしていて、全体的に2歳馬離れしているな、という風に感じるよ。レースぶりもいきなり3歳馬が走っているかのような競馬をしていたし、今後が楽しみだね。」



ヴェガスは7月6日の1R2歳特選でも人気に応え、見事2連勝を飾りました!
八木調教師のお話の通り、順調にいけばJRAへ挑戦となりそうです。

一方、ヒカリエンドはソエを気にしている様子があったので、大事をとり7月の川崎開催はお休みして、8月の川崎開催時に出走予定とのことです。


これからも続々と将来が楽しみな2歳馬たちがデビューします。
未来のダービー、オークス馬を探しながら、熱い声援を送りましょう!!
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ボランタス、ゴールドカップ制覇!!

2010-07-07-Wed-11:46
6月23日、浦和競馬場で行われたゴールドカップでは、スタートがイマイチで後方集団で置かれたものの、レース中盤ではグングン追い上げ相手たちを一網打尽してしまったボランタス。そのレースぶりは圧巻でした。

JRAから転入して3戦目の重賞制覇。JRAでもオープンで活躍してきた期待の同馬について、担当の桜井厩務員にボランタスのゴールドカップ制覇について、また厩舎での普段の様子についても聞きました。

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――――ゴールドカップ直前のボランタスは調子は上がっていたんですか?また、レースを観ていたときの印象などについて教えてください。

桜井厩務員 「こちらへ転厩してきてからずっと調子の大きな波は特に感じなかったんだけど、まだそれまで2戦しかしていないし、この馬に関することがまだ掴めていなかったんだよね。ただ、かしわ記念は相手が悪かっただけで、普段ならこの馬のタイムでなら相手次第では十分勝ち負けになっているんじゃないかな、とは思っていたよ。

でも今回のゴールドカップは、ボランタスは大型馬だから小回りコースではコーナーでモタつきそうだし、おっとりした馬だから、今までも長距離を走っているように、せかせかしそうな短めな距離よりも長い距離の方が合いそうだな、とは思ってたね。またレースで相手になりそうなノースダンデーやクレイアートビュンたちと同じ斤量だったから、3着くらいには来れるかな、と思っていたかな。

しかしいざスタートで躓いて出遅れた後、他馬に挟まれて、更にまた躓いて、って2回も躓いているんだよね。それでも3コーナーあたりからキツいところを回ってきて、そのあとは長くいい脚を使うこの馬のいいところが出て勝つことができたね。今回浦和の千五を勝ったことで距離の選択支が増えたのはいいことだと思うよ。」



――――ボランタスは普段、どんな様子な馬ですか?

桜井厩務員 「普段のボランタスはもう6歳馬だからやんちゃなことはしないし、厩舎に来た時から手がかからない馬だね。体が大きいから気が優しい、っていう感じかな。そんな馬が東海ステークス出走のために京都に行った時は、カイ食いが悪くてイレ込んでいて…。パドックでは一人で引いていたんだけど、一人じゃ引っ張り切れないくらいだったから、気合が乗っているのかなぁ?と思っていたんだけど…。それが違っていたみたいで、今回のゴールドカップでは大人しい様子で、その後ああいうレースをしてくれた。これで徐々にこの馬のことが掴めてきた感じがするよ。」



桜井厩務員もこのゴールドカップ制覇でボランタスへの理解が深まったようです。

そして桜井厩務員も初めての重賞制覇ということで、生活にどんな変化があったのかを聞いてみました。

桜井厩務員 「個人的には初めて担当馬で重賞を勝って嬉しかったね。重賞を勝った直後はもちろん周りの人から『おめでとう』って言ってもらえるんだけど、それから一週間経ってもまだ他から言ってもらえるし、なぜか『調子に乗るなよ!』ぐらい言われちゃう(笑)。

また、表彰式に貰った花束を珍しく奥さんにプレゼントしよう!と思って厩舎から花束を小脇に抱えて帰ったんだけど…なぜかすれ違う人たちが俺のことを見るんだよね。『きっと男が花束なんか抱えてるからかな~』って思ってたんだ。

そして家に帰って奥さんが出迎えてくれたときに花束を渡そうとしたら…奥さんが『なにそれ?!』って言うから、なんだ?と思って自分の姿を見直してみると…俺、花束と一緒に何気なく優勝賞金が書かれたボードを小脇に抱えてて、デカデカと金額が書かれた方を表にして持って帰ってきてたんだ。すれ違う人みんなそれを見てたんだよね。自分は花束のことばかり考えてたからそれに全く気が付かなくて。後で奥さんに『うちにそんな大金があると思って後を追いかけられたらどうするのよ』って言われちゃったよ(笑)」


と、気さくにお話してくれた桜井厩務員。
ボランタスとのコンビで、これからの南関重賞路線を賑わしてくれること間違いなし!です。
また、桜井厩務員からどんなエピソードが飛び出してくるかも楽しみですね。


そんなボランタスの次走は、スパーキングサマーカップを予定しているとのこと。
先日帝王賞に挑戦したサイレントスタメンも、レース後も順調とのことで、スパーキングサマーカップを予定しています。
川崎の暑い夏の夜に、更に熱い戦いが繰り広げられそうです。


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