fc2ブログ

川崎競馬倶楽部ブログ

川崎競馬の様々なシーンをお伝えします。

牧場レポート2012 ④ サンシャイン牧場

2012-11-10-Sat-02:13
今年の南関東クラシックは、フィガロ産駒が大活躍。東京ダービーでは、プレティオラスとプーラヴィータがワンツーを飾ったほか、京浜盃を圧倒的な速さでパンタレイが制するなど、フィガロ産駒が目覚しい活躍を見せました。2007年の東京ダービー馬のアンパサンドも、現在はサンシャイン牧場で余生を送っています。それぞれの馬たちの近況を訪ねに、門別にあるサンシャイン牧場へ取材に行ってきました。


アンパサンドは今、どうしていますか?

 いい意味で歳をとってきたのか、おとなしくなってきましたね。でも、油断すると悪さをしますよ。馬は元気いっぱいです。今は、種牡馬になるための体作りをしています。

  20120923 sunshinefarm 1 20120923 sunshinefarm 2 現在のアンパサンド(2012年9月22日撮影)


パンタレイについて、お聞かせください。

 母のメダーリアは、現役時代、気性が強く、「超特急」という感じの逃げ馬でした。そのスピードが、パンタレイにも受け継がれていますね。父のフィガロより、母のほうが強く出ている感じを受けます。故障したヒザも完治し、獣医さんからもOKが出たので、今日(9月22日)からウォーキングマシンでのトレーニングを開始しました。来月には、馬場入りできたらと思っています。復帰の時期については、焦らずに馬の状態と相談して決めたいと思っています。

  20120923 sunshinefarm 3 20120923 sunshinefarm 4
 現在は休養中のパンタレイ。復帰が待ち望まれます。


今年の南関東クラシックで、産駒が大活躍のフィガロ。現在はどうしていますか?

 今年で17歳になりますが、元気に過ごしていますよ。のんびり屋でおとなしい馬ですが、いい中年といったところでしょうか。例年、10頭前後に種付けしていますが、今年は東京ダービーで産駒がワンツーフィニッシュを飾ったこともあり、ダービー後に種付け依頼が殺到しました。最終的に30頭ぐらいつけました。この中から、また東京ダービーを制する馬が現れたらうれしいですね。

  20120923 sunshinefarm 5 20120923 sunshinefarm 6 アンパサンド、パンタレイの父フィガロ(17歳)


サンシャイン牧場としての、今後の目標や抱負について、お聞かせください。

 プレティオラス、プーラヴィータ、パンタレイの3歳馬たちがこれからの南関東を引っ張っていくような活躍をすることで南関東の競馬を盛り上げてほしいし、切磋琢磨していいライバルでもあってほしい。いずれは、種牡馬として戻ってきてくれたらと思っています。今はサンデー系の種牡馬が全盛の時代ですが、3頭の馬たちが活躍することで、フィガロも含めて自家生産の種牡馬を生かしていきたいですね。


 今年の南関東クラシックを席巻したフィガロ産駒たち。年を越して、各馬が順調に成長し、南関東を盛り上げていってほしいですね。

 なお、サンシャイン牧場さんのご見学につきましては、「競走馬のふるさと案内所」に必ずお問い合わせのうえ、見学の可否のご確認をお願い致します。

  競走馬のふるさと案内所 HP
スポンサーサイト



牧場レポート2012 ③ フィリアレギス

2012-11-10-Sat-02:02
2008年の桜花賞を制したフィリアレギス。現在は、生まれ故郷である荻伏の市川ファームにて繁殖生活を送っています。フィリアレギスの近況を、牧場に行って取材してきました。

  20120924 ichikawafarm 1 20120924 ichikawafarm 2 現在のフィリアレギス(2012年9月23日撮影)

まず、生い立ちについて聞かせてください。

 うちの生産馬で、現在は日高スタリオン(浦河)で種牡馬になっているビッグサンデーがいるのですが、毎年1頭、うちの繁殖牝馬のどれかにビッグサンデーを種付けしているんです。その年はキャビアクイーンにつける順番だったため、フィリアレギスが生まれました。その後、キャビアクイーンは亡くなってしまったため、フィリアレギスが最後の仔になってしまいました。キャビアクイーンの一族は気性がうるさい仔ばかりなのですが、この一族では唯一、おとなしかったですね。おとなしかったので、扱いやすい馬でした。


南関東での活躍は期待されていましたか?

 同世代で最後まで牧場にいたのがフィリアレギスで、育成牧場でも最後までいました。いたってふつうの馬でしたよ。ビッグサンデー自体、産駒の頭数が少ないので、活躍はどうかなぁと気楽に考えていました。


桜花賞について

 ちょうど、抽選で最後の1枠に滑り込んだんですよね。「もし出れれば、いいとこあるよ。」、と池田先生がおっしゃっていたので、見せ場はあるかなと思っていたら、見事に勝ってくれて…。うちで生産したビッグサンデーの仔だけに、牧場としてはこの上なくうれしかったです。フィリアレギス自身のタイトルというだけでなく、ビッグサンデーにとっても、父としての勲章になったことがうれしかったですね。ですが、次の東京プリンセス賞で故障してしまったのは残念でした。、時間をかけて何とか復帰にはこぎつけましたが、やはり骨膜炎の影響があっただけに、最後は思うような結果を残すことはできませんでしたね。


引退 ~ 母として

 引退後は、うちで繁殖生活を送っています。放牧地では、ビッグサンデーの母のキタノオゴジョと一緒にいますよ。キタノオゴジョは繁殖を引退し、功労馬として現在はのんびりと余生を送っています。

  20120924 ichikawafarm 3 キタノオゴジョ

 フィリアレギスですが、今年はメイショウボーラーを種付けしました。当歳はフィガロの牝馬ですが、芦毛なのに見た目は芦毛っぽくないですね(笑)。性格はフィリアレギスよりもおばあちゃん(=キャビアクイーン)のほうに強く出た感じで、気性はうるさいです。母としてのフィリアレギスは、子煩悩な母といった感じで、子育ても無難にこなしています。今年はメイショウボーラーをつけましたが、もしアンパサンドが種牡馬になったら、いずれはつけたいと思っています。

  20120924 ichikawafarm 4 20120924 ichikawafarm 5 20120924 ichikawafarm 6
  フィリアレギスの当歳(牝 父フィガロ)

 牧場を訪問した時には、すっかり、「お母さん」になっていたフィリアレギス。もし、アンパサンドとの配合が実現すれば、川崎で活躍したクラシックホース同士の夢の配合となりますね。

 なお、市川ファームさんのご見学につきましては、「競走馬のふるさと案内所」に必ずお問い合わせのうえ、見学の可否のご確認をお願い致します。

  競走馬のふるさと案内所 HP

牧場レポート2012 ② ミライ

2012-11-10-Sat-01:41
   20120923 kuwabara 1

 2005年の桜花賞を制したミライは、現在、勇払郡むかわ町にある桑原牧場にて繁殖牝馬として暮らしています。桑原牧場はミライ、カコの姉妹のほか、トミケンライデン、シャコーテスコ、ユートカイザー、アサリュウセンプーなどの活躍馬を輩出しています。ミライの近況を訪ねてきました。

  20120923 kuwabara 2 ミライと桑原さん


生まれた時の印象はいかがでしたか?

 姉のカコは気性のキツい馬だったけど、ミライはマイペースでおっとりしていましたね。当時、一緒に生まれた同世代は5頭いましたが、いちばん大きかったのがミライでした。見栄えはふつうだったけど、スタッフの間では、「いちばん走るのはこの馬」と話題になっていました。セリに出したら、ちょうどカコのオーナーが来ていて、買ってくださいました。カコの妹だったので、「ミライ」と名づけられたわけです。


南関東でデビューし、桜花賞を勝ちました。感想をお聞かせください。

 デビューから2連勝した後は、勝ちと負けが交互だったけど、桜花賞の前走の着順が悪かったので(11着)、果たして桜花賞ではどうなのかなと思っていました。人気薄だったみたいですが(11頭立ての10番人気)、ジョッキーがうまく乗ってくれましたね。現地で見ることはできませんでしたが、勝ったのが南関東の牝馬クラシックレースですからね。それはもううれしかったです。


牧場に戻ってからのミライについて、お聞かせください。

 最後は道営で走らせてうちに戻ってきたんだけど、激戦続きだったんだろうね、馬がだいぶ疲れていました。うちにとっては、タイトルを持ち帰って凱旋してくれた大事な馬ですから、無理はさせたくなかった。なので、このままの状態で繁殖生活を送るのは馬への負担が心配だったので、すぐに種付けをせず、まずは時間をかけてコンディションを戻すことに時間をかけました。まずは、馬のコンディションを戻すのに時間をかけましたね。初めて種付けした仔は、残念ながら流産でした。現在は、マヤノトップガンの仔を受胎しています。今は、ようやく母になれたという感じかな。今度は無事に生まれてほしいです。

  20120923 kuwabara 3 20120923 kuwabara 4 現在のミライ(2012年9月22日撮影)


ミライの今後

 うちの牧場にタイトルを持ち帰ってくれた大切な馬だから、今後はのんびりと繁殖生活を送らせてあげたいですね。牝馬が活躍してくれることはうれしいことだし、大きな仕事をして戻ってきてくれたことに感謝しています。うちにはシャコーテスコも功労馬として余生を送っていますが、テスコも放牧地で悠々自適な生活を送っていますよ。

 20120923 kuwabara 5 20120923 kuwabara 6 20120923 kuwabara 7 シャコーテスコ

 現在は、のんびりと余生を送っているミライ。母としてのあゆみは始まったばかり。まずは無事に仔を出産してほしいですね。

 なお、桑原牧場さんのご見学につきましては、「競走馬のふるさと案内所」に必ずお問い合わせのうえ、見学の可否のご確認をお願い致します。

  競走馬のふるさと案内所 HP

牧場レポート2012 ① マダムルコント

2012-11-10-Sat-01:20
20071109 lawrelsho 1 20071109 lawrelsho 2 20071109 lawrelsho 3
  2007年 ローレル賞(SⅢ) 優勝時

 2007年のローレル賞と東京2歳優駿牝馬を制したマダムルコント。現在は、門別にある新井昭二牧場で余生を送っています。マダムルコントの近況を訪ねに行ってきました。

  20120923 araifarm 1 20120923 araifarm 2 現在のマダムルコント(2012年9月22日撮影)


生まれたときのマダムルコントは、どんな感じの馬だったのでしょうか?

 小さな馬でしたが、今思い出すと筋肉質な体をしていましたね。ケガなどはまったくなく、手もかからず順調に育ってくれました。ルコントは2番仔で、離乳した時に母のフルーリールのお腹にはバブルガムフェローの仔がいたのですが、離乳後に喉嚢炎(こうのうえん)という病気にかかってしまい、残念ながら亡くなってしまいました。残念ながら、フルーリールはユミとマダムルコントの2世代しか残せませんでした。


オーナーとの出会い

 体は小さかったけど、筋肉質だったルコント。秋のセリに出したのですが、残念ながら買い手がつかず売れ残ってしまいました。セリが終わった直後に、ちょうどオーナーが見に来てくれたのですが、ルコントを見て一目で気に入ってくれたため、買ってくれました。


道営デビュー時のルコント

 デビューした頃は競馬を楽しむ感じで使っていましたが、最初のころは惜しい競馬が続いていましたね。それでも、いつも勝負根性は見せてくれて、使うごとに勝馬と差のない競馬をしていくようになりました。レースを使うごとに馬が競馬を覚えていったので、そのうち勝てるかなと思っていたら、7戦目にやっと勝ってくれました。


そして南関東へ

 7戦目で勝った後、南関東への移籍となったのですが、正直、体は小さいし、馬格もないので、レベルの高い南関東ではどうかなと思いました。移籍初戦のローレル賞を勝った時は、それはもううれしかったです。さらには東京2歳優駿牝馬も勝ってくれて、馬には感謝しています。翌年には中央(競馬)に移籍しましたが、中央の桜花賞にも出走でしたことはいい思い出です。


母としてのマダムルコント

 今年はマンハッタンカフェをつけました。現在は、ダンスインザダークの当歳と一緒に放牧していますが、そろそろ離乳させる予定です。ダンスインザダークの仔はのびのびしていて、体が大きくなりそうな感じですよ。この上には、ゴールドアリュールをつけた1歳がいますが、ごろんとした感じで筋肉質な体をしています。ルコント似な印象ですね。それぞれタイプは違うと思いますが、母同様、順調に育ってほしいです。

  20120923 araifarm 3 20120923 araifarm 4 マダムルコントの当歳

 母としてのルコントは、自由奔放なママといった感じかな。子煩悩という感じではなく、ほどよい感じで仔馬と距離を保っています。母としても手がかからず、受胎率もいいです。ルコントは、牧場に大き なタイトルを持ち帰って凱旋してくれたうちの功労馬。フルーリールの分まで、いいお母さんになってほしいと願っています。

  20120923 araifarm 5 20120923 araifarm 6 母となったマダムルコントと当歳

 牧場で見たマダムルコントは、「いいお母さん」という感じの印象を受けました。お母さんを彷彿とさせるような仔に育ってほしいですね。

 なお、新井昭二牧場さんのご見学につきましては、「競走馬のふるさと案内所」に必ずお問い合わせのうえ、見学の可否のご確認をお願い致します。

  競走馬のふるさと案内所 HP
HOME