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ボランタス、ゴールドカップ制覇!!

2010-07-07-Wed-11:46
6月23日、浦和競馬場で行われたゴールドカップでは、スタートがイマイチで後方集団で置かれたものの、レース中盤ではグングン追い上げ相手たちを一網打尽してしまったボランタス。そのレースぶりは圧巻でした。

JRAから転入して3戦目の重賞制覇。JRAでもオープンで活躍してきた期待の同馬について、担当の桜井厩務員にボランタスのゴールドカップ制覇について、また厩舎での普段の様子についても聞きました。

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――――ゴールドカップ直前のボランタスは調子は上がっていたんですか?また、レースを観ていたときの印象などについて教えてください。

桜井厩務員 「こちらへ転厩してきてからずっと調子の大きな波は特に感じなかったんだけど、まだそれまで2戦しかしていないし、この馬に関することがまだ掴めていなかったんだよね。ただ、かしわ記念は相手が悪かっただけで、普段ならこの馬のタイムでなら相手次第では十分勝ち負けになっているんじゃないかな、とは思っていたよ。

でも今回のゴールドカップは、ボランタスは大型馬だから小回りコースではコーナーでモタつきそうだし、おっとりした馬だから、今までも長距離を走っているように、せかせかしそうな短めな距離よりも長い距離の方が合いそうだな、とは思ってたね。またレースで相手になりそうなノースダンデーやクレイアートビュンたちと同じ斤量だったから、3着くらいには来れるかな、と思っていたかな。

しかしいざスタートで躓いて出遅れた後、他馬に挟まれて、更にまた躓いて、って2回も躓いているんだよね。それでも3コーナーあたりからキツいところを回ってきて、そのあとは長くいい脚を使うこの馬のいいところが出て勝つことができたね。今回浦和の千五を勝ったことで距離の選択支が増えたのはいいことだと思うよ。」



――――ボランタスは普段、どんな様子な馬ですか?

桜井厩務員 「普段のボランタスはもう6歳馬だからやんちゃなことはしないし、厩舎に来た時から手がかからない馬だね。体が大きいから気が優しい、っていう感じかな。そんな馬が東海ステークス出走のために京都に行った時は、カイ食いが悪くてイレ込んでいて…。パドックでは一人で引いていたんだけど、一人じゃ引っ張り切れないくらいだったから、気合が乗っているのかなぁ?と思っていたんだけど…。それが違っていたみたいで、今回のゴールドカップでは大人しい様子で、その後ああいうレースをしてくれた。これで徐々にこの馬のことが掴めてきた感じがするよ。」



桜井厩務員もこのゴールドカップ制覇でボランタスへの理解が深まったようです。

そして桜井厩務員も初めての重賞制覇ということで、生活にどんな変化があったのかを聞いてみました。

桜井厩務員 「個人的には初めて担当馬で重賞を勝って嬉しかったね。重賞を勝った直後はもちろん周りの人から『おめでとう』って言ってもらえるんだけど、それから一週間経ってもまだ他から言ってもらえるし、なぜか『調子に乗るなよ!』ぐらい言われちゃう(笑)。

また、表彰式に貰った花束を珍しく奥さんにプレゼントしよう!と思って厩舎から花束を小脇に抱えて帰ったんだけど…なぜかすれ違う人たちが俺のことを見るんだよね。『きっと男が花束なんか抱えてるからかな~』って思ってたんだ。

そして家に帰って奥さんが出迎えてくれたときに花束を渡そうとしたら…奥さんが『なにそれ?!』って言うから、なんだ?と思って自分の姿を見直してみると…俺、花束と一緒に何気なく優勝賞金が書かれたボードを小脇に抱えてて、デカデカと金額が書かれた方を表にして持って帰ってきてたんだ。すれ違う人みんなそれを見てたんだよね。自分は花束のことばかり考えてたからそれに全く気が付かなくて。後で奥さんに『うちにそんな大金があると思って後を追いかけられたらどうするのよ』って言われちゃったよ(笑)」


と、気さくにお話してくれた桜井厩務員。
ボランタスとのコンビで、これからの南関重賞路線を賑わしてくれること間違いなし!です。
また、桜井厩務員からどんなエピソードが飛び出してくるかも楽しみですね。


そんなボランタスの次走は、スパーキングサマーカップを予定しているとのこと。
先日帝王賞に挑戦したサイレントスタメンも、レース後も順調とのことで、スパーキングサマーカップを予定しています。
川崎の暑い夏の夜に、更に熱い戦いが繰り広げられそうです。


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