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牧場レポート2012 ① マダムルコント
2012-11-10-Sat-01:20



2007年 ローレル賞(SⅢ) 優勝時
2007年のローレル賞と東京2歳優駿牝馬を制したマダムルコント。現在は、門別にある新井昭二牧場で余生を送っています。マダムルコントの近況を訪ねに行ってきました。


生まれたときのマダムルコントは、どんな感じの馬だったのでしょうか?
小さな馬でしたが、今思い出すと筋肉質な体をしていましたね。ケガなどはまったくなく、手もかからず順調に育ってくれました。ルコントは2番仔で、離乳した時に母のフルーリールのお腹にはバブルガムフェローの仔がいたのですが、離乳後に喉嚢炎(こうのうえん)という病気にかかってしまい、残念ながら亡くなってしまいました。残念ながら、フルーリールはユミとマダムルコントの2世代しか残せませんでした。
オーナーとの出会い
体は小さかったけど、筋肉質だったルコント。秋のセリに出したのですが、残念ながら買い手がつかず売れ残ってしまいました。セリが終わった直後に、ちょうどオーナーが見に来てくれたのですが、ルコントを見て一目で気に入ってくれたため、買ってくれました。
道営デビュー時のルコント
デビューした頃は競馬を楽しむ感じで使っていましたが、最初のころは惜しい競馬が続いていましたね。それでも、いつも勝負根性は見せてくれて、使うごとに勝馬と差のない競馬をしていくようになりました。レースを使うごとに馬が競馬を覚えていったので、そのうち勝てるかなと思っていたら、7戦目にやっと勝ってくれました。
そして南関東へ
7戦目で勝った後、南関東への移籍となったのですが、正直、体は小さいし、馬格もないので、レベルの高い南関東ではどうかなと思いました。移籍初戦のローレル賞を勝った時は、それはもううれしかったです。さらには東京2歳優駿牝馬も勝ってくれて、馬には感謝しています。翌年には中央(競馬)に移籍しましたが、中央の桜花賞にも出走でしたことはいい思い出です。
母としてのマダムルコント
今年はマンハッタンカフェをつけました。現在は、ダンスインザダークの当歳と一緒に放牧していますが、そろそろ離乳させる予定です。ダンスインザダークの仔はのびのびしていて、体が大きくなりそうな感じですよ。この上には、ゴールドアリュールをつけた1歳がいますが、ごろんとした感じで筋肉質な体をしています。ルコント似な印象ですね。それぞれタイプは違うと思いますが、母同様、順調に育ってほしいです。


母としてのルコントは、自由奔放なママといった感じかな。子煩悩という感じではなく、ほどよい感じで仔馬と距離を保っています。母としても手がかからず、受胎率もいいです。ルコントは、牧場に大き なタイトルを持ち帰って凱旋してくれたうちの功労馬。フルーリールの分まで、いいお母さんになってほしいと願っています。


牧場で見たマダムルコントは、「いいお母さん」という感じの印象を受けました。お母さんを彷彿とさせるような仔に育ってほしいですね。
なお、新井昭二牧場さんのご見学につきましては、「競走馬のふるさと案内所」に必ずお問い合わせのうえ、見学の可否のご確認をお願い致します。
競走馬のふるさと案内所 HP
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