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牧場レポート2012 ② ミライ
2012-11-10-Sat-01:41

2005年の桜花賞を制したミライは、現在、勇払郡むかわ町にある桑原牧場にて繁殖牝馬として暮らしています。桑原牧場はミライ、カコの姉妹のほか、トミケンライデン、シャコーテスコ、ユートカイザー、アサリュウセンプーなどの活躍馬を輩出しています。ミライの近況を訪ねてきました。

生まれた時の印象はいかがでしたか?
姉のカコは気性のキツい馬だったけど、ミライはマイペースでおっとりしていましたね。当時、一緒に生まれた同世代は5頭いましたが、いちばん大きかったのがミライでした。見栄えはふつうだったけど、スタッフの間では、「いちばん走るのはこの馬」と話題になっていました。セリに出したら、ちょうどカコのオーナーが来ていて、買ってくださいました。カコの妹だったので、「ミライ」と名づけられたわけです。
南関東でデビューし、桜花賞を勝ちました。感想をお聞かせください。
デビューから2連勝した後は、勝ちと負けが交互だったけど、桜花賞の前走の着順が悪かったので(11着)、果たして桜花賞ではどうなのかなと思っていました。人気薄だったみたいですが(11頭立ての10番人気)、ジョッキーがうまく乗ってくれましたね。現地で見ることはできませんでしたが、勝ったのが南関東の牝馬クラシックレースですからね。それはもううれしかったです。
牧場に戻ってからのミライについて、お聞かせください。
最後は道営で走らせてうちに戻ってきたんだけど、激戦続きだったんだろうね、馬がだいぶ疲れていました。うちにとっては、タイトルを持ち帰って凱旋してくれた大事な馬ですから、無理はさせたくなかった。なので、このままの状態で繁殖生活を送るのは馬への負担が心配だったので、すぐに種付けをせず、まずは時間をかけてコンディションを戻すことに時間をかけました。まずは、馬のコンディションを戻すのに時間をかけましたね。初めて種付けした仔は、残念ながら流産でした。現在は、マヤノトップガンの仔を受胎しています。今は、ようやく母になれたという感じかな。今度は無事に生まれてほしいです。


ミライの今後
うちの牧場にタイトルを持ち帰ってくれた大切な馬だから、今後はのんびりと繁殖生活を送らせてあげたいですね。牝馬が活躍してくれることはうれしいことだし、大きな仕事をして戻ってきてくれたことに感謝しています。うちにはシャコーテスコも功労馬として余生を送っていますが、テスコも放牧地で悠々自適な生活を送っていますよ。



現在は、のんびりと余生を送っているミライ。母としてのあゆみは始まったばかり。まずは無事に仔を出産してほしいですね。
なお、桑原牧場さんのご見学につきましては、「競走馬のふるさと案内所」に必ずお問い合わせのうえ、見学の可否のご確認をお願い致します。
競走馬のふるさと案内所 HP
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